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むらさき。

あまり着こなしに自信がない人には、
シンプルな定番服に色を使って今年らしさを表現することがおしゃれの近道といえるのかもしれない。

毎シーズン、流行色は目まぐるしく変わりますが、
この秋冬はなんといっても紫。
青みの強いフーシャーピンクからブルーベリーのような深い紫、
そして軽やかなラベンダーまで微妙なトーンの紫が出揃っている。

紫は、ロイヤルパープルとしても知られているようにとても高貴な色。
神秘的でもあり、セクシーな雰囲気も感じさせる、他にはない特別感がある。

その歴史は古く、ギリシャ・ローマ帝王の象徴的な色であったり、
クレオパトラがヒメサラレイシ貝の分泌液で染めた深い紫色のシルクをこよなく愛し、
独占し、ヒメサラレイシ貝を求めて地中海を転々としたといわれています。
この貝紫のシルクは、同じ量の黄金を敷き詰めなければ買えないほど高価なものだったとか。
絶滅したと思われていたヒメラレイシ貝が近年発見され2千年ぶりに貝紫のシルクが再現されましたが、クレオパトラを夢中にさせただけに大変美しいものということです。

中国は漢の時代からこの色は武帝はこの色を愛し他人が使うことを禁じたほど。
また日本でも平安時代にはあの、光源氏が最愛の人に「紫の上」と名付け、
官位の中でも最も位の高い者に与えた色。

江戸時代には「病床の殿様」「助六」の鉢巻きの色に使われるなど。
紫外線と滅菌との関わりも深いほど。
粋な色と珍重されたと言う。

今年の秋冬、スタイルとしてのトレンドはレディーライク。
クラシカルな雰囲気ゆえに一歩間違えると古くさく野暮ったく年が余計に量増しでコンザバに見えてしまうので細心の注意が必要ですね。

その関係をうまく表現しているのが「アンテプリマ」。
タートルネックのニットに光沢のあるプリーツスカートの組み合わせを紫のグラデーションでまとめ、モダンに表現してみせる。
さらにクリアなリボン付き細ベルトとクロコダイル調のバッグを斜めがけにして、
甘さと軽快感も絶妙です。
こんなふうに紫を巧みに使うことによって旬のレディーライクスタイルを一層モダンに楽しむことが出来るはず。
by himawari-salad | 2004-10-21 15:45
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